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バタフライ・エフェクト (竹書房文庫)

あらすじ
 キャッチコピー通りの切ないハッピーエンドはくさくて泣けるし、演出が上手くてずっとハラハラさせられっぱなしだし、序盤は謎だらけだったけど中盤あたりからわだかまりなく解けるし、面白かった。誰かに面白い映画なかったかと聞かれたらこれと答えておけば問題ないくらい誰にでも楽しめる映画だった。
 しかしこれ、僕にはドラえもんにしか見えなかったんだよね。過去に戻って人生をやり直すことをブラックジョーク風に否定するとことか、落ちだけ雰囲気ががらっと変えて綺麗に落とす二面性とか、最初のとこで謎を仕込んでおいて過去に戻って全て解かるあたりとか。
 全部ドラえもん 15巻で使われてる話なんだよね。「タイムマシンで犯人を」の展開で「人生やりなおし機」をやってるみたいな。落ちでがらっと変えるのが主人公がしょぼくれるんじゃなくて、きれいさっぱり決断して終わるのが良いって言えば良いんだけど。
 ドラえもんのいいところ全部取りで、演出も最高で、ラストもかっこよくハッピーエンドで終わる。ドラえもんは子供が見るもんだと思って大人になってから見てない人は純粋に楽しめるから是非。ドラえもんを読み込んでいる人も新しさを感じにくいかもしれないけど、それでも十分面白いと思う。