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らきすた終わっちゃった感想

 終わっちゃったね、らきすた。文化祭と絡めて、文化祭みたいないい意味で終わっちゃった。
 しかしこの最終話、それまで一貫した流れでやってたのに変則的だった。気になったのは一番のネタだったらっきーちゃんねるがエンディングの前じゃなくて本編に組み込んだこと。ちょっと前から妄想してたことが妄想じゃないのかなって思い始めた。
 後半のエンディングは声優の白石稔中心の実写だった。最初はただの一発ネタかと思ってたんだけど、一発ネタにしてはしつこすぎるからちょっと考えてみた。他に実写パートがあるアニメって言うとエヴァだよね。エヴァは実写パートを使って、現実とアニメの境界をはっきりさせて、おめでとうとアニメの向こう側に送り出す、アニメに否定的な演出をしてた。それを否定してんのかなって思った。
 らきすたは現実とアニメの境界をすごく薄く表現してた。本編もピー音が入るけど、実際にある店や物がたくさん出てくる。一番微妙にしてたのがらっきーちゃんねる。現実の声優の白石稔がらっきーちゃんねるにも白石みのるとして出演してるし、あきらさまはアニメで三十路岬を企画して現実で三十路岬を発売するし。前半だとらっきーちゃんねるでの白石が本編の白石を演じてるような演出をしてたから、本編はアニメ側、らっきーちゃんねるは現実側で区切ってやってるんだと思ってた。
 それが最終話だとあきらさまは本編で三十路岬を歌うしらっきーちゃんねるも始めるし、学生であるはずの白石との会話も演技じゃないように演出してるし、らっきーちゃんねると本編の区切りをつけてなかった。
 それと最後の実写パートで白石が樹海に行ってた。少し前のらっきーちゃんねるでも白石が樹海に行ってた。実写の白石とらっきーちゃんねるの白石は同一人物ってことを表してるんだと思う。現実白石=らっきーちゃんねる白石=本編白石。アニメも現実も白石を通じてひとつながり。
 エンディングの白石の実写は、アニメに否定的なエヴァを否定する、アニメに肯定的ならきすたを表してるのかと思った。