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辞めるのに理由何て要らない

最近の若者たちは軽く会社を辞めたがる。しかも入社1~3年目の… - 人力検索はてな
 途中から返答がありがとうございますのみになってたり、あんまり真摯さを感じなくて、こんな上の人じゃ辞めたくなるのは当然な気もするけど。
 それ以前の問題として質問者も回答者も考え方がずれてると思うなあ。
 僕は特に理由も無く、高校を中退した。今思い返してみると軽い対人恐怖症だった気もするけど、理由になるほど酷いもんじゃなかった。
 大学でできた友達や親戚に高校の話を振られたら、特に隠さず行ってないって答えてた。そのあと「何で辞めたの?」って質問が帰ってくることが多かった。
 そういうわけで「なぜ辞めるのか」って問題は月一ペースで考えてたんだけどさ、答えなんて出ないんだよね。特に固い意思があって辞めたわけじゃないし。意思が無いならなぜって問いに答えられるわけないし。
 
 逆に辞めた理由じゃなくて、辞めた結果ならすぐ答えられるんだけどね。しゃべる回数が減った分だけ対人スキルが下がった以外は特に変わったことはないです。普通に大学進学(就学?)して、大手ではないけど、地方のそこそこ名前が売れてる良いとも悪いとも取れない会社に就職して。今の時点じゃいたって普通です。

 話を戻すと、何で辞めたかってよく考えてみたら、答えられないんじゃなくて「無い」なんだよね。
 去年の今頃けっこうな人がビリーズブートキャンプに入隊したと思うけど、誰も三日坊主なことに対して突っ込まない。ブログもそんなもんだし、夏休みの宿題なんかもやらない。
 たいていのことは辞める、というかやらなくなることに理由なんて無いんだよね。やる理由、続ける理由があるから続けるもんであって、無くなったらやらない。つまりそれがやめるって事。辞める理由があるから辞めるもんじゃない。

 でも高校とか会社くらいの人生設計に影響があるレベルのことになると、「人生設計に影響がある」こと自体が続ける理由になっちゃうんだよね。続ける理由があるにもかかわらず、辞めるってことは続ける理由と辞める理由を天秤にかけて勝ったほうを優先する。続ける理由があって初めて辞める理由が発生する。
 当時からそう考えてたかは思い出せないけど、今の環境は高校を辞めようが辞めまいが変わらなかったはず。僕にとって、高校は「人生設計に影響がある」っていう続ける理由は薄かったんだよね、他の部分も軽い対人恐怖症じゃ魅力半減だし。
 そこのとこを勘違いして(というか僕が誤解させてるのかな。どっちでもいいか。)、辞める理由があったのだろうと何でやめたの?と理由を聞いてくる。対して僕は単なる酷い三日坊主だから特に理由は無い。

 何で若者は3年で辞めるのかっていう問いに対する答えもそうなんだと思う。転職する理由はあるけど、辞める理由は無い。新卒3年以内なら雇ってくれるところがあるんだから、何らかの魅力があるから転職する。なぜ辞めるかと聞かれれば、無いんだから当たり障りのないところで済ます。行動の理由はポジティブなほうを聞いたほうが答えやすい。