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ゲームの本質とグラフィックと

 グラフィックが綺麗なだけのゲームは面白い。だけど、PS3より面白いCUIのゲームもある。将棋なんて目隠ししてでも面白い。
 ゲームの本質は何種類かにわけられる。
1.思考、操作の上達が面白い
 ゲームの全てに共通する、面白さ。ゲーム上のルールに則って、勝てなかった相手に勝つ、解けなかった問題が溶ける、そんな達成感。古典的なゲームはこれしかないと言ってもいいくらいで、本質と呼びたくなるのもわかる。これにはサイコロとかの運要素以外はすべて頭の中だけで完結するから、グラフィックは関係ない。
2.操作するだけで面白い
 これもテレビゲームの全てに共通する、面白さ。テレビゲームのテレビゲームたるポイント。これにはグラフィックが密接に関係してくる。
 たとえばこのショートコーディングしたぷよぷよ。ショートコーディングは置いといてゲームとして見たときに、すーぱーぷよぷよのとことんぷよぷよと比べてルールは変わらないはずなのに何かつまらない。僕は消えるモーションが無いからだと思う。上から降ってくる、つながるとくっつく、4つくっつくとはじけて消える、消えたから落ちる。そういった積み重ねが操作をしているだけで面白いって感じるリアリティに繋がってる。
 操作感とかのルールベースなことももちろん、演出のしかたや、グラフィック的な陰影の付け方、シャギーの度合いなんかも全て積み重ねていった結果がもろに反映される。
3.見てるだけで面白い
 ゲームに限らず美しいデザインは、ただ見てるだけで面白い。ゲームに限らないからゲームの本質かどうかは微妙だけど、本質じゃないからってスルーしていいところじゃない。ただ高スペックな数字だから美しいデザインっていうわけじゃなくて、ファミコンのグラフィックでもファミコンに合わせた美しいデザインはできる。そのかわり美しい曲線は描けないとかの制限はされるけど。
4.ストーリーが面白い
 そのまんま。好き嫌いがでやすいから、一概にどうこう言えないポイント。

ばっちり進化してるのに

 8bit、16bitのハードのころに比べてつまらなくなった。ちゃんと上で挙げたポイントは技術が研鑽されているのに。
 というのも、上で挙げたのはポジティブな点だけだからだと思う。ネガティブな点が増えた。いくら進化しても腐ってる鯛よりは新鮮な秋刀魚がいい。
 ロード時間の増加。ファミコン時代は暗転したとしても1秒程度、今は数十秒が当たり前。電源つけてからタイトルが出るまでも長い。その時間は無駄で、エンターテイメントとしては汚点以外の何者でもない。ハードの性能が上がれば無駄も短縮できるはずなのに、なぜやらないんだろう。
 シンプルさも減った。グラフィックもゲーム性も、美しいデザインは必要なものを全て詰め込んだあとに、もう一度見なおして不必要なものを全て切り捨てたシンプルさが必要。それなのに今はあれもできるこれもできる事を全て詰め込んだ物ばっかり。昔は詰め込めなかったから自然とやってたのかな。

ゲームの本質議論の前に

 結局何が言いたかっていうと、これがゲームの面白さの本質だっていう前に、ゲームなのにストレスが溜まっちゃ元も子もない。映画のようなゲームでも好みは分かれるけど面白さに繋がるからゲームの本質のひとつ。ロード時間や、読みきったのにまだ表示されているテキストとか、ストレスが溜まる何かがあるものはクソゲー