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オタクとウソ

 オタク趣味って明らかなウソまで愛せるかどうかによると思った。
 今日友達と面白かった映画について話したんだけど、バックトゥザフューチャーが嫌いって人がいて驚いた。男ならみんな大なり小なり好きなもんだと思ってたのに。それでもうちょっと詳しく聞いてみたんだけど、架空の設定が主軸になってると拒否反応を起こすらしい。となりのトトロレベルでアウトだとか。それでもアイ・ロボットは大丈夫っていうのは不思議だったけど。好きな映画はフォレストガンプとか、アカデミー賞総なめにしてそうな感じらしい。設定だけで見ると普通なものばっかりだった。
 オタクになればなるほど独自の設定を持った作品でも好めるようになっていっていると思う。ファンタジーとか、特撮とか。オタクが大好きなジョジョガンダムも、みんな冷静に考えたらありえない設定の多いこと多いこと。それも、その設定がないと物語が成り立たない、設定中心でまわってる。
 そんなに濃くない人が好むワンピースとかドラゴンボールとかは、ありえない設定はあるにはあるけど少なくなってくる。ドラゴンボールで言えば最初はえらく強いだけ、その世界に慣れた頃に手からビームと飛べる。物語にからんでくる設定はだいぶ少ない。
 もっと軽い人が好むのは頭文字Dとかブラックジャックとか、超すごいだけ。オタクじゃない人が好きなのはサザエさんとか、無理な設定はほとんどない。
 映画でも、スターウォーズとか>バックトゥザフューチャーとかジブリアニメとか>ロッキーとかって具合に、オタクだけが好むものは無茶な設定が重要になってる。みんなが好むものは少ない。


 そこで僕が疑問に思うのは、無茶な設定が少なくてもウソはウソなんだよね。サザエさんだってあんなに毎日トラブル起こすわけないし、もっと言えばノンフィクションだって事実をもとにしても、伝えたいことをデフォルメにして、わかりやすいように面白おかしくなるように演出してる。本当のようなウソなんだよね。本当のようなウソも、オタクが好むウソのようなウソも大差ないと思うんだけどなあ。
 むしろ本当のようなウソを、リアルだって言っていることがアホらしいことだと思う。ウソなんだから、ウソをリアルだと騙されて楽しむより、ウソをウソとして愛せたほうがいい事だと思う。もっと純粋に作品を楽しめると思う。