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こどものおもちゃ

 小学生タレントが悩みを抱えながら乗り越えていって、大人になっていくアニメ。結構重め。
 面白かったからつい全部見ちゃったんだけど、最後のエピソードだけ消化不良。
 こどものおもちゃの大事なテーマのひとつに、完璧な人間は居ないっていうのがあると思う。主人公も友達も、先生だろうと親だろうと保護者だろうと問題を抱えてるんだけど、がむしゃらに行動することで乗り越えて成長していく。完璧な人間はいないけど、それでもみんなで頑張れば、みんななんとかなっちゃうのが爽快で勇気付けられる。
 なんだけど、最後のエピソードは悪者を作って排除して解決しちゃった。正義と悪とか子供と大人とか、わかりやすいだけのしょうもない二元論で解決。悪は排除されるべきって唱えてた先生が排除されて終わり。大人じゃ修正効かないけど子供なら大丈夫。アホか。
 今まで苦しんで悩んで乗り越えてきたものは何だったのかと。そんなもので片付くならこどものおもちゃ全102回は12回くらいで終わったんじゃないのかと。誰かが悪いってことがあっても、それが一番大事なことじゃなくて、そこでどうするかが大事なんだってメッセージも台無し。問題があっても乗り越えてきた大人も多いアニメだし、乗り越えてきた人への侮辱にも見えるし。
 ああ、気持ち悪い。最後は見なけりゃよかった。原作読んでみれば多少は変わるかな。